2011年4月23日土曜日

「魔法少女まどか☆マギカ」すごかったネ(心地よい余韻とは何だろう?)

やっと終わったよ、何もかもw

2011年4月21日「魔法少女まどか☆マギカ」第10話、第11話、第12話(最終話)、TBSにて視聴終了。

東日本大震災の影響で11話以降が放送中止となったが、この日、3話連続放送となった。

これは「もしも」の話しだが、本来のスケジュール通りに放送されていたとしたら、第11話、つまり最終回のひとつ前が終わった時点で「えらい事」になっていただろうと思う。

それだけ第11話の「引き」が良かった。すごかった。
「えぇぇぇぇ、この後どうなるのぉ?」「1週間待てないぃぃぃ」となっていただろう。
ところが3話連続放送なので、2、3分ほど待てば最終回が始まったのであった。

これは製作者に同情する。
ツイて無いとしか言えないが、それだけ10話、11話の内容が良かっただけに残念である。
30分の尺の中で、計算されたコンテが見事だった。
まくし立てるのでもなく、間延びするのでもなく。実にテンポが良かった。

第11話で、何故まどかが「最強の魔法少女」の資質を持つのか?が明かされる。(ほぉう)

ここで意外な人物が登場する。
これまで魔法少女たちの世界で話しが進んできたが、まどかママと担任の先生(二人は友人)、つまり大人たちが出てきた。これにより、物語の世界観に対するリアリティが裏打ちされる。

そしてついに「ワルプルギスの夜」が始まる。

現実?の世界では「スーパーセル (気象)」の発生と認識され、一般市民は避難所に退避することになる。
(この辺りの表現が今回の放送中止の原因のひとつとなったように思う)

避難所の中で、覚悟を決めたまどかに対峙するまどかママ。
この辺は「フレッシュプリキュア!」におけるラビリンスとの決戦前夜みたいだ。

そして第11話の最後の「引き」にて、ついにまどかは決意する。

以前、「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その4に、
「何らかの事情があってそのために魔法少女になる」ものと思っていたが、「まどかが魔法少女になること」自体が最大の山場になるのかもしれない。
と書いた。

さて、まどかは何を望んで魔法少女となるのかぁぁぁぁ?と、ここで11話が終わるw

もしこの時点で1週間引っ張られたら、俺たちはそれこそ1週間、悶々としたことだろう。

。。。で、第12話(最終話)である。

。。。うん、なんだろ。。。最近は、こういうのが流行っているのか?

決して、「まどか☆マギカ」の終わらせ方に不満がある訳ではない。
「そうキタかぁぁぁ、なるほどねぇぇぇぇ」と思った。

「最近は」と書いたが、「ハートキャッチプリキュア!」がこれに近い感じだった。

つ・ま・り、どういう事かと言うと、
  • 優秀なスタッフたちにより練り上げ、計算された物語である
  • ファンタジー(フィクション)とシリアス(リアリティ)のバランスが良い
  • 大きな矛盾も無く破綻せずに、物語が着々と積み上がって行く
  • けっこー、スケールの大きな話しになる(大きな風呂敷を広げる)
  • 最終回のひとつ前で、視聴者のテンションがMAXとなる
と言える。

そ・し・て、期待度MAXの最終回がどうなるのかと言うと、
  • 意図的に、物語のすべての伏線が回収されない
  • その結果、いわゆる「大団円」とはならない
  • かと言って、バッドエンドではない
  • 最終回のAパートとBパートの間で(大きく)時間が経過する
  • Bパートは日常を取り戻した後日談となっている
  • 時間の経過をはさむ事で、回収されなかった伏線は有耶無耶にされる
  • 「後日談」は続編の存在を匂わせている訳ではない
と言った特徴になるのである。

つまり、一言で言うと「モヤモヤする」のである。。。
圧倒的にスッキリ感が足りていない。。。

これは何故なのか?
恐らく、最終回のAパートとBパートの間で大きく時間が経過するので、物語の不連続性が気持ち悪いのではないだろうか。

学生の時、学祭で泥酔して、翌朝、介抱してくれた先輩の部屋で目が覚めた時、体調が優れないことよりも、記憶の中に不連続なところがあるのがもっと気持ち悪かった。

最終回のAパートとBパートの間でCMが入り、「少しの間、目を閉じていたら」全く別の後日談が始まるので、Bパートの最初では事態を把握するのにエネルギーが必要なのである。

そして、「ナンだカンだでちょっとイイ感じ」の後日談で、有耶無耶にされている気がするw
「全てを語らないことがスタイリッシュ」みたいな風潮?なのか?

例えば、エヴァ(TV版)の場合は「現場の破綻」が想像できるので、TV版の最終回は「まぁ、そんなもんか」と納得?もする。

また、ナデシコの最終回の場合は、尺の計算が間違ったものの、一所懸命に大団円に向けての努力が感じられた。その結果、まくし立てるようなBパートだったけどw


そう言えば同じ脚本家つながりで「Phantom ~Requiem for the Phantom~」も、モヤモヤする終わりだったなぁ。。。
ネットでもしばらくの間、最終回の是非?について色々と言われていたなぁ。
もっとも「Phantom」の場合はいわゆるバッドエンドだったけど。


恐らく、今この時、色々な人が色々なところで「まどか☆マギカ」についてのまとめや考察をしていることだろう。
最終回の作中のように、ピンク色の光の矢が日本中に降り注いで、色んな人たちがエネルギーを発していることだろう。(そしてピンクの矢は海外にも届いているだろう)

ハルヒ風に言えば、「まどか☆マギカ」についての「情報爆発」が起きていることだろう。

なにしろ、4/21の前夜祭?の時点で、1スレッド(1000レス)を消費するのに15分程度しかかからなかった程の勢いだった。
2ch専用ブラウザのオートリロードが追いつかない勢いだった。

俺はこのムーブメントw、もしくはビッグウェーブwを体感したことを幸せに思う。

最後にまどかの台詞で終わりにしよう。

「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから。」

関連記事:
(第6話まで)「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その1(たぶん)
(第7話)「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その2
(第8話)「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その3
(第9話)「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その4
(第10話)「魔法少女まどか☆マギカ」すげぇ その5

(ここで「東日本大震災」が発生)

「魔法少女まどか☆マギカ」この後どうなるの。。。
「まどマギ欠乏症」(俺もだ)
「まどマギ欠乏症」への対処(まどマギ成分補給)
「まどマギ欠乏症」への対処 その2(じゃあ、お薬出しておきましょう)

(第10話、第11話、第12話の放映日決定)

「まどマギ欠乏症」への対処 その3(事態は収束へ向かうのか?)

(第10話、第11話、第12話)「魔法少女まどか☆マギカ」すごかったネ(心地よい余韻とは何だろう?)

「魔法少女おりこ☆マギカ」おもしろいね(同時に、こえぇー)

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